はじめに
こんにちは。将棋ブロガーの早峰です。
今回は対雁木☗4五歩早仕掛けを解説していきます。
※本記事の局面図は左右の矢印で棋譜の再生が可能です。
仕掛けと駒組み
まず最初に本戦法の仕掛け方と駒組みを解説します。
相手が雁木であることが分かったら下図の駒組みを目指して下さい。
駒組みができたら2⇒4⇒3の順に歩を突き捨てて☗4五桂と仕掛けます。
仕掛けで覚えることはこれだけです。
☗4五桂以下、☖7七角成☗同桂と進んだ局面を基本図とします。
基本図以下、先手からは☗4四歩☖同銀☗2四飛という厳しい狙いがあります。
よって後手は一度受けに回る必要があります。
基本図以下、後手の指し手として有力なのは以下の5つです。
①☖4四歩 ②☖6四角 ③☖2三金 ➃☖4二角 ➄☖5五角
それぞれ順に解説していきます。
基本図以下、☖4四歩
☖4四歩は4五の桂馬を狙った自然な1手です。
これには☗2二歩が継続手になります。
以下、☖同金は☗3一角☖3二金☗5三桂成の強襲が成立します。
よって☖3三桂ですが、☗同桂成☖同金に☗2一歩成とと金を作って先手が十分です。
基本図以下、☖6四角
☖6四角は好位置に角を設置した手で、飛車取りにもなっています。
☖6四角には☗2四飛から☗6四飛と飛車を切り飛ばす手が成立します。
以下、☗3三歩から形を崩して☗2二角で先手がハッキリと優勢になります。
なお、☗3三歩に対して☖3一金は☗2二歩☖同金☗3一角で先手が優勢です。
基本図以下、☖2三金
☖2三金は☗2四飛を先受けした手です。
これには☗6五桂が継続手になります。
以下、☖5二金と受けるのが自然ですが☗2六飛が落ち着いた好手です。
次に☗5六飛や☗2二歩などの狙いがあり、攻め手に困りません。
なお、☗6五桂に対して☖4四角の変化は、☗5三桂右成☖同銀☗4五歩で先手の攻めが続きます。
基本図以下、☖4二角
☖4二角は形を崩さずに☗2四飛を先受けした手です。
これには☗7八銀と自陣を引き締めておきます。
以下、☖4四歩が見えますが☗3三歩から局面を収めて先手が十分です。
なお、☗3三歩に対して☖2二金なら☗2四飛☖2三歩☗3四角で先手が優勢になります。
また、☗3三桂成に☖2四歩なら☗3二成桂☖同銀☗6五角でこちらも先手が優勢です。
基本図以下、☖5五角
☖5五角は自陣に効かせつつ、飛車取りをかけた攻防の1手です。
これには☗2四飛から☗2九飛と受けに回っておきます。
形勢は互角ですが、4五の桂馬をなかなか取られないのが先手の主張です。
この後は長い戦いになりますが、先手は角を持ち駒にしているため不満がありません。
まとめ
- 仕掛け方は2⇒4⇒3の順に歩を突き捨ててからの☗4五桂。
- 基本図以下、先手は4五の桂馬を軸に歩の小技を駆使して攻めを組み立てる。
おわりに
いかがだったでしょうか。
対雁木☗4五歩早仕掛けは再現性が高いのが特徴です。
是非、実戦で使ってみて下さい。
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